チラージンを飲み忘れた!どんな症状がでてくる?
橋本病などの甲状腺機能低下症の治療に使われるチラージン。
病気を治すものではなく、不足した甲状腺ホルモンの、T4と同じもので、
これを飲むことで、甲状腺ホルモンの値が健康な人に近づいていきます。
中には一生飲み続けなくてはいけないものです、と医師から告げられている人も
多いと思います。特に低下症から来る症状が辛かった人は、チラージンで
コントロールできるようになると、大切な薬だなと改めて思いますよね。
でも・・・私た ちは人間ですから、長年チラージンを飲んでいると、
うっかり飲み忘れたり、チラージンがなくなるのでそろそろ病院に行こう
と思っていたら、連休で行けなかったり・・・そんなこともありますね。
手元にあるチラージンを処方どおりに飲んでいくと、病院へ行く日までに
なくなってしまう、飲み忘れはどんな症状がでてきてしまうのか、
とても気になります。
ですが、数日なら問題ないと思います。甲状腺ホルモンのT4は、体の中で
半分の量になるまでに大体7日間かかります。飲み忘れが3日とかなら、
体の中のT4が無くなる前に、補えることになります。
この程度なら、気になる症状がでてくることはほとんどないと思いますが、
どうしても不安なら、かかりつけの病院では なく、救急病院で飲み忘れたことや
何日くらいチラージンを切らしてしまうかを話して、もらえるかもしれません。
ただ、低下症の治療を始めたばかりで、自分の適量のチラージンがわからない
人はちょっと難しいかなと思います。また、何年も飲んでいて症状が落ち着いて
いる人は、数日なら体の変化は逆に無いかもしれません。
飲み忘れないことが一番大切ですが、万が一飲み忘れたらこのように
対処するのがベストです。次回かかりつけの医師の診察を受けるときは、
何日間飲み忘れがあったか、ちゃんと申告することをお忘れなく。
特に血液検査の予定がある人は、飲み忘れた日があると、甲状腺ホルモンの
数値に影響があるかもしれません。甲状腺ホルモンは、一生でスプー ン一杯しか
出ないので、微量のデリケートなコントロールが必須です。
血液検査では、正確なホルモン数値を出さなくてはいけないので、場合によっては
別の日に変えることも必要です。薬の飲み忘れって、とても言いづらいですけど
しっかり申告してくださいね。